初心者向け・株式投資の分析方法【テクニカル分析・ファンダメンタル分析】

株式

株を利益を出す為に大切なことは分析を行う事です。その為の2つの分析方法について丁寧に解説していきます。

  • どのような分析方法があるのか?
  • 具体的な手順を知りたい
  • メリットやデメリットについて知りたい

このような疑問にお答えしていきます。

株式投資における2つの分析方法について

株式投資の分析方法は大きく分けて2つあります

  • テクニカル分析
  • ファンダメンタル分析

テクニカル分析とは?

チャートの形から株価の上昇や下落を分析する方法です。

チャートとは?
ローソク足が集まって出来たもので過去の株価の値動きを表しています。チャートの見方については»こちら

ローソク足とは?
株価の動きを表した物で1分〜1月と切り替えて確認する事が出来ます。具体的な見方は次の通り

どうやって判断すれば良いのか?
チャート分析というのは昔から行われていて代表的な形がいくつもあります。下記のようなもの。

  • ダブルトップ
  • ダブルボトム(2点底)
  • トリプルトップ(三尊)
  • トリプルボトム(逆三尊)

その他にも「酒田五法」という手法や「ライントレード」、「ブレイクアウト手法」など、様々な方法が公開されています。

具体的な内容についてはこちら
»準備中・・・

ファンダメンタル分析とは?

企業の成績表である決算書から分析する方法や国の経済などから分析する方法です。他にも企業のニュース(IR)、株式市場から分析する方法などがあります。

企業の決算書から分析する方法とは?

決算書は企業が自社のホームページで公表していたり、「EDINET」というサイトで確認をすることが出来ます。ネットで「企業名 決算書」と検索すると該当ページを確認出来ます。

EDINETで調べる方法は
»こちら(1分ほどのyoutbue動画です)

決算書はおもに次の2種類があります「有価証券報告書」や「決算短信」違いは情報量や公表までの日数が異なるという点です。

これらの決算書の内容から売上の推移、費用や利益を見ることでその企業の収益力や財務の安全性、効率性などを分析して行きます。分析方法としては次の3つがあります。

  • マーケットアプローチ
  • コストアプローチ
  • インカムアプローチ

具体的な内容については
»こちら

企業のニュースから分析とは?

企業は投資家の為に自社のサイトでニュースを公表しています。「企業名 IR」とネット検索をすればページを見ることが出来ます。

業績予想や新商品の発表、今後のビジョンなど経営に関わるニュースが公表されると株価が大きく動くことがあります。

過去にどんなニュースが出た時に上昇したのか?下落したのか?を分析する事で企業のニュース(IR)が出た時に売買の判断材料とする事が出来ます。

国の経済から分析するとは?

経済の流れを確認するものとして「GDP」や「消費者物価指数」などで確認をする方法があります。

GDP(国内総生産)とは?

「生産・支出・消費」の合計の事です。この3つの数字は一致するように出来ており、この事を「三面等価の原則」と呼びます。

例えばGDPが増えているという事は政府や民間、国民の消費が増えているという事です。

消費が増えているという事は企業が販売している物やサービスが買われているという事。

物やサービスが買われているという事は企業の収入が増えているのだということが分かります。

つまり経済の活性化が企業の成長に繋がっています。

ただし、実態の経済と金融経済(株式市場)には少し違いがあり、経済が活性化している=株価が上昇するのではない事に注意が必要です。

経済が活性化と株式市場の活性化は何が違うの?
経済が活性化し、みんなにお金がうまく回っていくと一般的には「余ったお金で投資をしようかな」と思う企業や個人が増えることが考えられます。

ですが日本は長いデフレが続いており、「余ったお金は預金して将来の不安に備えよう」と考える人もいる為、株式市場にお金が流れない事もあります。

そのため、実体経済の活性化=株式市場の活性化には繋がりません。株価投資をしたいと考える人が増えれば株式市場は活性化しますが、そうでない場合はいくらみんながお金を持っても市場は盛り上がりません。

GDP(国内総生産)の確認は»こちら
消費者物価指数とは?

総務省が毎月公表しているもので物やサービスの値段の動きを把握する為の指数です。

物やサービスの値段というのは、それを欲しいと思う人が増えれば上昇し、購入する人が少なくなれば安くなります。

つまりこの指数の動きから国民の生活水準をみることで経済の良し悪しを判断する事が出来ます。

指数の上昇→国民が豊かになっている→物やサービスが買われている→企業の収入増加や余ったお金で投資をしたいと考える人が増える→株価が上昇する

といった流れが考えられます。

消費者物価指数の確認は»こちら

株価が上昇しない理由とは?

まず次の2つの理由が考えられます。

  • 企業の利益が増えていない
  • その企業の株が欲しいと思う投資家が少ない

株価というのは次の式で計算出来ます。

1株あたりの利益×投資家の期待

つまり株価が上昇する為には次の2つが必要となります。

  • 企業の利益の増加
  • 投資家の期待が集まる事

ですので企業の利益が増加していても投資家の人達が購入してくれなければ株価は上昇しません。

株式市場から分析とは?

株式市場には主に次の4つの市場があります。市場の内容については»こちら

  • 東証一部
  • 東証二部
  • マザーズ
  • ジャスダック(JASDAQ)

企業の銘柄というのはこのどれかの市場に属しています。

自分が投資を考えている市場全体が盛り上がっているのか?」を確認する事でチャンスを見つける事が出来ます。具体的な方法としては下記(日本株の場合)

  • 日経平均株価を確認する
  • TOPIXを確認する
  • JPX日経400を確認する
  • マザーズ指数を確認する
  • ジャスダック指数を確認する

日経平均株価とは?
東証一部に上場している企業225社の平均株価で計算された株価指数の事。日本経済新聞社が選んだ代表的な銘柄で毎日ニュースなどでも名前が出ていますね。

上場とは?
ざっくり説明すると審査に合格して証券会社で株の売買が出来るようになる事です。

TOPIXとは?
東証一部に上場している全ての銘柄の時価総額を元に計算している株価指数の事。(2020年1月時点では約2200社)1968年1月4日を基準日(100)とした指数を出しています。

JPX日経400とは?
日本取引所(JPX)と日本経済新聞社が選定した株式市場に上場する400社を元に計算した株価指数の事。

マザーズ指数とは?
マザーズ(新興市場)に上場している銘柄を対象にした株価指数の事。成長の可能性がある企業向けの市場として1999年に設立されました。こちらに上場している企業はまだ発展途上で大きく伸びる可能性がある半面、規模が小さかったり、株価の値動きが大きかったりするのが特徴的です。

ジャスダック(JASDAQ)指数とは?
ジャスダックに上場している銘柄を対象としてた株価指数の事。東京証券取引所が運営する中・小型株を中心とした市場です。

具体的な手順について解説

テクニカル分析の場合

という流れです。

❶手法を決める
はじめは代表的な形で良いのでこういう時に株価は上昇するのだと予測を立てる為に手法を決めます。»こちら

❷チャートを確認する
企業のチャートを実際に見て自分が予測を立てた場所で「株価が上昇しているか?」を確認します。

過去のチャートを確認する事を「バックテスト 」と言います。

❸購入するタイミングを決める
バックテストをしてみて株価の値動きの流れが見えてきたら次は実際に購入です。

❹購入
購入する銘柄を選択し、購入する株数を入力して購入ボタンを押します。購入する際には「成行」と「指値」という2つの注文方法があります。

成行注文とは?
「表示されている価格で今すぐに購入する」という注文方法。

指値注文とは?
「自分が指定した価格になったら購入する」という注文方法。

注文の原則として「価格優先」「時間優先」というものがあります。

買い注文の場合は高い金額が優先され、売り注文の場合は低い金額が優先されますが、価格を指定しない「成行注文」が一番に優先されます。

自分が「これから上昇するだろう」と予測出来るチャートの形になったら成行注文か指値注文を入れて株を購入します。

売却する時も同じ方法です。チャートがどの様な形になったら下落をしていくのか?をあらかじめバックテストで探しておきその形になったら売却します。

❺売却
売却のタイミングについても人それぞれですが一定のルールを決めておく事が大切です。チャートの形以外にも次の様な考え方があります。

  • 利益が●●%出たら売却しよう
  • 利益が●●円出たら売却しよう
  • 上昇し始めてどれくらいの期間が過ぎたら売却しよう

などです。捕捉ですが株を購入し保有中の状態の時に売却をすると利益が出る状態を「含み益」、売却をすると損失が出る状態を「含み損」と言います。

ファンダメンタル分析の場合


という流れになります。

❶企業分析を行う
企業の成績表である決算書を元に株価の適正価格を計算します。具体的な分析方法は»こちら

❷株価が安いと判断出来れば購入
現在の株価が計算で求めた価格よりも割安だと判断出来れば購入します。

❸条件に該当すれば売却
自分が想定していた条件から外れた場合や今保有しているものよりももっと良い条件のものが見つかった時に売却します。

想定した条件から外れるとは?
次の様な項目です。

  • 経営方針が変わった
  • 期待している事業を売却した
  • 会社の合併後などで自分の基準としている項目から外れた
  • 経営に関わる重大な事故が起きた

それぞれのメリットやデメリット

テクニカル分析の場合

メリット

  • 企業の財務分析が出来なくてもトレード出来る
  • 短期的な目線で利益を掴む事が出来る

デメリット

  • 突発的な出来事に対応出来ない
  • 必ずしも同じような動きをするとは限らない

ファンダメンタル分析の場合

メリット

  • 長期的な目線での投資方法となる為、時間的な余裕がある
  • 良い企業を見つけられる様になれば大きな利益を得られる可能性がある

デメリット

  • 短期的な利益は望めない
  • 財務分析などの勉強が必要

まとめ

いかがでしょうか。投資方法は人によって異なる為、自分に合ったスタイルを見つける事が大切です。

「テクニカル分析」も「ファンダメンタル分析」実際に試してみることで自分に合う取引方法が見えてくるかと思いますのでぜひとも実践してみましょう。

今回は以上となります。ご視聴ありがとうこまざいました。

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