この記事では次の疑問にお答えします。
- 株式投資はどうやって儲けられるのか知りたい。
- なにから始めればよいのか分からない。
- 注意するポイントがあれば知りたい。
- どういう銘柄を選べばいいの?
- どうやって株を探すの?
株式投資のはじめかたについて
株式投資をはじめる前に最低限の知識を知っておきましょう。
- 株式投資の概要。
- 株式投資で利益が得られるしくみについて解説。
まずは上記の2つについて説明していきます。
株式投資の概要
株式とは「企業が資金調達をする為に発行する証券」の事です。
この証券を売買する事で利益を得ていくことが投資家の主な目的です。企業の株を持っている者を「株主(かぶぬし)」と言い、株式会社は株主のものです。
つまり株式投資をするということは、企業のオーナーになるということ。株を一定数所有することで、経営に関して発言をしたり、企業の経営方針に対して「No」という権利を得ることができます。
株式投資ではどうやって利益が出るのか?
株式投資で得られる利益は次の2つがあります。
- 売買益(キャピタルゲイン)
- 配当金(インカムゲイン)
売買益(キャピタルゲイン)とは?
株を売買して得られる利益のことです。株で成功して億万長者になる人はこの利益で成功した人達です。株を購入した後、価格が上昇したときに売却することで得られる利益を「売却益」と言い、購入時から株価が下落した時に生じる損失を「売却損」と言います。
配当金(インカムゲイン)とは?
株を保有していることで企業から貰える金利のようなもの。銀行にお金を預けていてると、利子がもらえますよね。あれと同じようなものです。
貰える条件は企業により異なりますが、一定以上の保有数量を条件としている企業もあります。配当金の回数は年に1~4回ほどで配当金を出さない企業もあります。
また、配当金の他に割引券や商品券を貰える企業もあります。
配当金は不労所得とも言われています。株を保有し続ける限り貰えるので「配当金だけで働かずに暮らしていく」という夢も一歩でもあります。
株式投資をはじめる為の5つのステップ
❶資金の準備
5万円ほど準備をしましょう。購入可能な株の選択肢が広がります。
❷証券会社へ口座開設をする
証券会社へ口座をつくりましょう。完了までに1~2週間程、時間がかかります。
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❸証券会社へ入金する
作成した証券会社の口座へ入金します。銀行口座のようなものですので、使用しなけばそのまま置いていても問題ありません。
自分の購入したい株(銘柄)が見つかった時に備えて、入金と購入の方法を確かめる準備だけはしておくと良いでしょう。
❹株を購入する
気になる銘柄が見つかれば、いよいよ購入です。枚数を入力し購入します。一般的に100株や1,000株ごとの取引となりますが、最近では1株から購入可能な証券会社などもあります。
❺株を売却する
購入時よりも株価が上がっていたら売却してみましょう。購入時の価格から上昇した分の幅が利益となります。
以上が株の売買についての流れです。
株式投資をはじめるときの注意点4つ
- 1度に大きな金額を投資しない
- 同じ銘柄だけを購入しない
- 単元数(たんげんすう)を確認する
- 感情に流されないこと
1度に大きな金額を投資しない
取引に慣れるまでは、大きな金額を投入するのはやめましょう。さらに良い銘柄が見つかったり、購入した株が暴落して資金が減ってしまい、株式投資を続けられなくなってしまう可能性があるからです。
まずは少額から練習し、取引に慣れてきたら少しずつ金額を増やしていきましょう。操作ミスなどでの失敗や取引時に気を付けるポイントなどが見えてきます。
同じ銘柄だけを購入しない
株式投資には「集中投資」と「分散投資」という考え方があります。
集中投資とは?
ひとつの銘柄に投資をする事。
集中投資のメリット
ひとつの銘柄に集中して投資をすることで、株価が上昇した時の利益が大きくなることです。
集中投資のデメリット
株価が下落した時の損失が大きくなることです。最悪の場合、企業が倒産してしまう事もあります。投資した資金の全部を失くしてしまうリスクも念頭におきましょう。
株式投資に慣れる前に資金を失ってしまっては経験を積む事が出来なくなってしまいます。
ですのではじめは何社かに分けて購入していくのが良いでしょう。
投資する銘柄の数が多すぎると、ひとつひとつの状況が把握出来なくなる為、初心者の方は3~5銘柄ほどがよいかと思います。
分散投資とは?
複数の銘柄に分散して投資をする事。
メリットは?
持っているうちの一つの銘柄が値下がりした場合でも、他の銘柄でその損失分をカバーできたり、複数あるうちの一つの銘柄が大きく上昇すれば全体的に見て利益を出しやすくなるからです。
デメリットは?
複数の銘柄に資金を分けているので、集中投資よりも一度に得られる利益が小さくなる傾向にあります。
ただし投資というのは「儲けること」よりも「損をしないこと」に注意を向けた方がよいので安全面を気にするのであれば分散して投資を行うのがよいでしょう。
単元数を確認する
株の売買価格は「取引価格×単元数」で決まります。取引価格が500円と表示されている場合、売買価格は次のようになります。
単元数が1株の場合
500円×1株=500円
単元数が100株の場合
500円×100株=50,000円
単元数が1,000株の場合
500円×1,000株=500,000円
取引価格が安いからと単元数を確認せずに購入してしまうと思わぬ金額を使用してしまう事がありますので注意が必要です。
感情に流されないこと
取引で損失を出してしまうと「負けた分を取り返してやろう」と熱くなってしまい投資額を増やしてしまったり、生活資金に手を付けたり、借入れまでして資金をつぎ込んでしまう人がいます。
いくらなんでも、そこまではやらないよ💦
そう思うかもしれませんが、損失を出してしまう事にすごいストレスを感じてしまう人がいるのは事実です。ですのでこれだけは絶対に守ってください。
「余裕資金で投資をすること」
投資で利益を出す事が目的なのに日常生活に支障をきたすようでは元も子もありません。必ず生活費以外の余裕資金で投資を行いましょう。
銘柄を選ぶ方法について
銘柄を選ぶ基準はひとにより異なりますが、はじめのうちは「自分が他人よりも詳しいと思う分野」や「好きな分野」の企業から選ぶと良いです。
明確に投資したい企業や分野が決まっている人はそちらでも大丈夫です。
- 仕事上、他人よりもその分野について詳しい
- 趣味や好きな商品、サービス等があり日ごろからその分野について調べたりしている
具体的には
- ゲームが好きで新作はチェックしている→ゲーム業界
- 食べ歩きが好きでいろんなお店の人気料理や雰囲気を体験している→飲食・サービス業
- 旅行が好きで人気の県、国や特産物などを知っている→旅行業界
- 家電が好きでメーカーによる特徴や人気商品などを知っている、商品を使っている→製造・卸売業など
慣れてきたらそこからさらに企業の経営状態や今後、成長していく企業なのか?などを分析していきます。
企業の分析方法については»こちら
また投資をする上で最低限次の項目は確認しておくと良いでしょう。
- 倒産の危険性はないか?
財務の安全性を確認する方法は»こちら
・もくじの「企業分析で確認する項目とは?」を押すと確認出来ます。
株を見つける方法について
株を見つける方法はいくつかありますが探し方はひとそれぞれでどのやり方でも構いません
- テレビやニュースから見つける
- 書籍や新聞などから見つける
- 人からもらった情報から見つける
- 証券会社のスクリーニング機能を使う
テレビやニュースから見つける
テレビやCMをみているといろいろな情報が入ってきます。次のような事から具体的な企業名で銘柄を探してみる事も出来ます。
- CMで売れそうな商品を見つけた
- 企業の業績が好調というニュースを見た
- ドラマで有名人が来ている洋服や出てくる商品等
書籍や新聞などから見つける
書籍の場合は「会社四季報」という企業情報が詰まったものがあります。
新聞にもいろいろな情報が記載されているので名前が出ている企業で気になるものがあれば実際に調べてみましょう。
人からもらった情報から見つける
会話をしている時に出てきた情報や企業の名前などから銘柄を見つけることも出来ます。
ただし、ひとつ注意電があります。
一般公開されていない株価に大きな影響を与える「重要事実」を関係者などから聞いた場合、その情報が公表される前に株を購入することは法律(金融商品取引法)で禁じられています。
こちらは「インサイダー取引」と呼ばれ「投資者の保護」や「金融商品市場の信頼確保」が目的とされています。
証券会社のスクリーニング機能を使う
こちらの方法が一般的かと思いますが、証券会社へ口座をつくると「スクーリング」と呼ばれる検索機能を使用する事が出来ます。
とても便利なもので条件を指定して検索することで自動的に対象企業をピックアップしてくれます。
例えば
- 売上高が毎年〇%上昇している
- 営業利益が毎年〇%上昇している
- PERが〇倍以下
- PBRが〇倍以下
- 自己資本比率が〇%以上など条件を複数指定し検索することも可能です。
ただしデメリットとしては「指定した条件を少しでも満たしていないとヒットしない」という事です。
とても良い企業なのに条件を1%でも満たしていない状態でも外されてしまうのでその点には注意がひつようです。
まとめ
いかがでしょうか。慣れるまでは少し大変かもしれませんが、株を探すことを「お宝探し」と表現する人もいるくらい、今後成長していきそうな企業を探すのは楽しいことです。
きちんとした手順で勉強をすれば良い銘柄を発見できる確率は「宝くじに当たる確率」よりはるかに高いと思いますので学びながらも投資の経験を積む事で将来の利益をつかめるような自分になりましょう。
株式投資の学習方法についてはこちら
»株式投資をはじめる為の3つの勉強方法
まずは少額から実践を積み取引に慣れていきましょう。
今回は以上となります。ご視聴ありがとうございました。