- FXで利益を出したい。
- FXで大切なポイントはどこ?
- 勝率が大事というのは半分ウソ⁉︎
こんな疑問にお答えします。
この記事では、ここだけは押さえていて欲しいというポイント(勝率、リスクリワードレシオ、PF)について解説します。
「その手法は、勝率何%ですか?」という質問をする人がいますが、FXで大切なのは、勝率ではありません。
結論から言うと、PF(プロフィットファクター)です。
詳しくは、次の章で解説します。まず先に、「勝率が大事だというのは、半分ウソ」についての理由から説明します。
FXをやるなら絶対におさえておきたいポイント
勝率とは、勝負したうち何回勝てたのか
勝率を求める計算式は次のとおりです。
例題を見てみましょう。
- 勝ちトレード数 6回
- 総トレード数 10回
6÷10×100=60%
勝率は60%と計算できました。次は勝率80%の例を見てみましょう。
10回トレード 8勝【勝率80%】の場合
- 1回目 勝ち 利益 1万
- 2回目 負け 損失 7万
- 3回目 勝ち 利益 1万
- 4回目 勝ち 利益 1万
- 5回目 勝ち 利益 2万
- 6回目 勝ち 利益 3万
- 7回目 勝ち 利益 2万
- 8回目 勝ち 利益 1万
- 9回目 負け 損失 9万
- 10回目 勝ち 利益 2万
上記のトレードを計算するとこうなります。
- 利益 13万円
- 損失 16万円
13-16=▲3万円(▲はマイナス)Totalの利益は▲3万円です。
「 その手法の勝率は何%ですか?」と聞かれたら「この手法の勝率は80%です」と答えられます。
しかし、投資家の目的はなんでしょうか。
お金を増やすことですよね……これが「勝率が大切は半分ウソ」という理由です。
上の例は、「コツコツドカン」と呼ばれるもので、小さく利益を積み上げては、大きく損失を出すもの。初心者にありがちな失敗例です。
PF(プロフィットファクター)で勝てる手法か分かる
PFは「総利益÷総損失」求められるものです。
この数字(PF)が1.0以上出なければ、トレードを続けることで資金が減り続けることになります。
つまり、いま行っている手法では、何回トレードを繰り返しても勝てません。
今すぐにやめたほうがよいということです。
上記の例と同じ条件で計算してみます。
13万(利益)÷16万(損失)=0.8125
PFは0.81となり1.0よりも小さくなっていますね。
このままトレードを続けると、軍資金を減らしつづけていくことになります。これがPFが大切だという理由です。
また、PFにはもう一つの計算方法があります。
ここに出てくる「リスクリワードレシオ」も大切な指標です。
リスクリワードレシオとは?
上記の計算式で求められる値です。はじめと同じ例で見てみましょう。
- 10回トレード中、8勝2敗
- 利益13万
- 損失16万
●勝ちトレードの平均利益は?
13万÷8勝=1.625
●負けトレードの平均損失は?
16万÷2敗=8
●勝ちの平均÷負けの平均
1.625÷8=0.203
リスクリワードレシオは「 0.203 」と計算できました。
この値も1を下回ると良くないと覚えておきましょう。
それでは、もう一つの計算式に当てはめてみます。
(0.203×0.8)÷(1-0.8)=0.812
PFは約0.81となりました。ひとつめの計算方法(総利益÷総損失)と同じ値になりましたね。
FXでは「勝率」と「リスクリワードレシオ」この2つを高めていく必要があります。
勝率とリスクリワードレシオを高める方法
◾️勝率をあげるためには、バックテストを行います。
バックテストとは、過去のチャートを見て、データを取る方法です。
具体的なやり方は次のとおり。
❶エントリーの手法を決める。
❷エントリーする場所と、決済する場所を決める。
❸データをとる。
これを上で説明した計算式に当てはめて、PFが高くなるものを見つけるまで、探します。
◾️リスクリワードレシオを高めるには?
- 勝ちトレードの平均利益を多くする。
- 負けトレードの平均損失を少なくする。
手法がよく分からない人へ
FXの手法は、いろんなものが研究されていします。
ネットで「 FX テクニカル分析 」と検索すると、たくさん出てきます。
代表的な例
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- ヘッドアンドショルダー
他人の言うことを間に受けるのではなく、自分の目で検証しましょう。
FXは、自転車の乗り方と同じようなものです。頭で理解しているだけでは、うまくなりません。
検証→チャレンジの繰り返しで上手になっていきます。
今回「リクスリワードレシオ」が出ましたので似たような名前の「リスクリワード」についても説明しておきます。
◾️リスクリワードとは?
利益と損切りの幅のこと。「 利益10万、損失10万 」の場合、リスクリワードは1:1となります。
10万の利益を取るために、20万の損失を覚悟してエントリーするのは、良いトレードとはいえません。
20万の利益を取るために、10万の損失を覚悟してエントリーならどうでしょうか。
4勝6敗の勝率40%でも利益が出せますね。
損失は小さく、利益は大きく、勝率の高い場所でエントリーする。この3つを念頭において、トレードできる場所を探していきましょう。
次回は「リスク管理の方法」や「損切り」について説明します。