この記事では不動産の現場調査の際に確認する項目について書いていきます。
不動産を購入する際は実際に現場確認を行いますよね?どういう確認ポイントがあるのか、周辺の状況、敷地の状況、建物の状況の順にみていきましょう。
周辺の調査について
✔昼と夜のどちらも現場確認を行う。
・人通りの多さや街並みなど昼と夜とでは見え方が違います。ファミリー向けの物件の場合、子供が遊べる公園や施設などがあれば良いかもしれないですね。
✔近くにスーパーや商店等、日用品を購入できるお店があるか?
・日用品を購入できるお店が近くにない場合、入居する人からすると不便と感じる可能性があります。
✔コンビニ等の24時間営業のお店があるか?
・コンビニの空き店舗などコンビニが撤退を始めている地域は注意が必要。
✔小中学校への距離はどうか?校区など(学校への道順は安全か、街灯はあるか。)
・校区はお住まいの市町村のホームページなどで確認ができます。参考までに学校教育情報サイト
✔危険施設、嫌悪施設等がないか?下記のようなもの
- 飲み屋街(夜は酔っ払いが歩いているかも)
- 風俗など(治安が良くないかも)
- 高圧線下
- 騒音問題
- 墓地
- 付近に暴力団構成員が居住している
敷地調査について
✔前面道路の接道状況を確認
・公道か私道か
・接道義務について
建築基準法では原則として、建築物の敷地が幅員4m以上の道路に2m以上接道していないと建物が建てられない旨の記載があります。もしも間違って接道しないまま建物を建てた場合、後から工事を要求される可能性があります。詳しくはこちら建築基準法
✔境界標を確認
・境界杭はあるか(隣の土地との境界線を確認するため後々のトラブル防止)
✔越境の確認
・境界線から隣へはみ出している部分がないか
✔駐車場の確認
・部屋数に対して駐車場台数が十分にあるか。
・もし駐車場が十分にない場合、近隣の駐車場に空きがあるか、2台目をとめたいという借主がいた場合の対応方法など。
・駐輪場などに使用されていない自転車やバイクなどが放置されていないか?
✔ガスの設置状況の確認(都市ガスかプロパンガスか)
・プロパンガスであれば実物があるかないか、ない場合管理会社へ問い合わせる。
✔水道の状況を確認。(貯水タンクの有無)
・貯水タンクが無しの場合
断水などで給水がとまるとすぐに水道がつかえなくなるが、タンクが設置されているとしばらくタンク内の水を使用可能。
・貯水タンク有の場合
劣化状況の確認。貯水タンクが使用可能か?点検済みか?不明な場合は管理会社へ要確認。劣化状況が激しい場合、見積もりを取り初期費用として計算します。
✔下水道の状況を確認(浄化槽か下水道接続済みか。)
・浄化槽の場合
劣化の状況、清掃の有無 (環境省 浄化槽サイト)
・下水道未接続の場合、設置費用の見積もり。費用の計上。(地域によっては公共下水道への接続義務があります。)
✔自動販売機などが設置されている場合
・契約状況、収入の確認。
✔電柱などが敷地内にある場合
・電力会社と契約しているか、契約内容の確認
建物調査について
✔外壁の劣化状況、屋上の塗装状況、ひび割れなどがないか(建築業者へ立ち会ってもらう等)
・劣化がある場合、修繕費用の見積もりを取り初期の経費として勘案する必要があります。
✔ポストの状況
・郵便物が散乱していないか。共有部分の状況・掲示板などでルールやマナーがきちんと明記されているか。
・個人のものが放置されていないか。
・共有部分の照明が壊れていないか。設備自体が破損していた場合、修繕費用として検討の必要があります。
✔消防設備等の設置状況
・消化器等の使用期限の確認
・実際に作動するか。
・リース契約なのか購入なのか。
ランニングコストの確認(月々いくらかかるのか?)
✔インターネット設備の確認
・各自で契約か、大家負担なのか。
✔修繕済みの部屋、そうでない部屋の確認。
・修繕がまだの部屋については借主が退去の際、どれくらい修繕がかかりそうかの経費を見積もる。
✔ペット可の物件かどうか
・勝手にペットなどを飼っている住人がいないかなども確認しておきたいところです。
✔空室がある場合は室内の状況の確認。
✔屋上の状況
・太陽光発電などが設置されていないか。ある場合は契約状況、収入の状況を確認。
その他
✔過去に賃貸トラブルがあったかどうかの確認。
✔レントロールに記載された状況と相違がないか。
※レントロールとは・・・不動産の賃貸借条件を一覧表にしたもので家賃、敷金、契約日、契約期間などの契約条件が記載されています。
今回は以上となります、お疲れさまでした。