この記事では過去のEPSの推移と想定されるPERから株価を求める方法を解説していきます。
株価算定の流れ
・EPSの成長率を求める
・EPSに成長率をかけて将来の想定EPSを求める
・想定されるPERの範囲を求める
・想定EPSに想定PERを掛けて将来の株価を求める
・EPSに成長率をかけて将来の想定EPSを求める
・想定されるPERの範囲を求める
・想定EPSに想定PERを掛けて将来の株価を求める
株価というのは下記の計算式で求められます。
株価=PER×EPS
よって想定EPSと想定PERを求めて掛ける事で将来の株価を算定します。
・EPSの成長率を求める
●年平均成長率の求め方は下記
年平均の成長率は約15.8%と計算できました。つまり毎年1.158倍つづ成長してると考えられます。では5年後と10年後EPSについてみていきましょう。
・EPSに成長率をかけて将来の想定EPSを求める
成長率^n年後=EPSが何倍になるか?
5年後EPS=1.158^5=2.08倍
10年後EPS=1.158^10=4.34倍
毎年EPSが15.8%つづ成長した場合5年後には2.08倍、10年後には4.34倍になっていると考えられます。
2021年時点のEPS 130.3を起点に求めた倍率を掛けて想定EPSを計算します。
5年後のEPS=130.3×2.08=272
10年後のEPS=130.3×4.34=566
これで想定されるEPSが計算できました。
・想定されるPERの範囲を求める
こちらは株予報のアナリスト予想から数字を使用します。
想定PER上値 38.4
理論PER 35.6
想定PER下値 32.8
想定PERがわかりましたので求めたEPSを掛け想定される株価を計算します。
・想定EPSに想定PERを掛けて将来の株価を求める
・5年後のEPSは272
272(EPS)×32.8(PER)=8,907
272(EPS)×35.6(PER)=9,667
272(EPS)×38.4(PER)=10,428
・10年後のEPSは566
566(EPS)×32.8(PER)=18,563
566(EPS)×35.6(PER)=20,147
566(EPS)×38.4(PER)=21,732
272(EPS)×32.8(PER)=8,907
272(EPS)×35.6(PER)=9,667
272(EPS)×38.4(PER)=10,428
・10年後のEPSは566
566(EPS)×32.8(PER)=18,563
566(EPS)×35.6(PER)=20,147
566(EPS)×38.4(PER)=21,732
5年後の株価は8,907~10,428の範囲
10年後の株価は18,563~21,732の範囲
と計算出来ました。
現在株価は5,910(12月18日現在)
こちらはあくまで簡易的な算定方法となりますのでもっと細かく算定するには有価証券報告書を読み込んだり、市場動向をみたり等してみましょう。別記事にて実際に企業分析(DCF法)をしているものがありますので興味のある方はそちらをご覧ください。
今回は以上となります。お疲れさまでした。